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身近な人に対して感情的になりやすい【母子一体感】

 

主体的な生き方を【自立】だとすると、受け身な生き方は【依存】であると言えます。

子供の頃は母親などの養育者に食べさせてもらったり守ってもらったり日常的にお世話をしてもらわないと生きていくことが出来ません。
子供の頃の依存した状態は必要な甘えであると言えます。

しかし、大人になっても依存心を持ったまま、その甘えを手放せないでいると対人関係において様々な問題が生じてきます。

恋人間・夫婦間・親子間・兄弟間、親しい友人、上司や部下、どんなことでも話を出来て良好な人間関係を築くことは出来ていても、気が付くと馴れ合いの関係性となり、心の距離が近くてお互いに窮屈に感じる事も少なくありません。

ちょっと気に入らない事があったり、機嫌の悪い時にキツイ言い方をしてしまう人もいるのではないでしょうか。

「こっちが機嫌悪いの分かっているでしょう」
「気に入らないの分かるでしょう」
「今はそっとしておいてほしいのわかるでしょう」

というように、【察してほしい・分かってほしい】という甘えがつい出てしまいます。
話しかけられても無視をすることも、この心理状態であると言えます。

長く一緒に過ごしていると、

察してくれて当然。
分かってくれて当然。
前に言ったからわかってくれているはず。

といった思いが生まれてしまいます。

このことを母子一体感といいます。

 

【母子一体感】とは

本来、幼児が母親に対して抱く感情であり、子供が育つ過程での健全な甘え(依存心)であります。
母親と自分は別の人間だといった認識が出来ていない心理状態のことで、
お母さんだからわかってくれて当然、やってくれて当然といった甘え(依存心)を持っていることを母子一体感といいいます。

大人になってもこの心理状態を持ったままでいると、他人にも甘えや依存心といった感情を向けてしまいトラブルの原因になることがあります。

【母子一体感】は子供の心理

幼児にとって母親は自分の欲求を満たしてくれて当たり前という母親に対する甘え(依存心)を持っています。

お母さんは、私の欲求を分かてくれていて当然
満たしてくれて当たり前
私の気持ちを分かってくれていて当然
と、子供特有の依存心のことを言います。

お母さんは十月十日おなかの中で赤ちゃんを育みます。
その間、お母さんと赤ちゃんは一人で二人。

この世に誕生したら上手く話せない赤ちゃんの泣き声や反応を察知し、おむつを替えたり、食事を与えたり、すべての欲求を満たすのはお母さんの役割でもあります。

そういった生活の中で、子供にとってお母さんという存在が何よりも大きく重要な存在となっていくのです。

子供は成長に従って、

私はお母さんとは違う
お母さんはお母さん、私は私。
お母さんは自分とは違う存在
と、離別感を持つようになっていくのです。

【離別感】は大人の心理

とも言われていて

夫婦間でも
親子間でも
兄弟間でも

相手は自分とは違う存在で、
自分の思い通りにはならない。

という離別感を持つことが大切なのです。
これが、自分と他者との境界線を引くということにも繋がってきます。

全ての人間関係において大切な事とは

それは、
自分以外の人に自分の事を理解されていると思わないことです。

分かってない・理解されていないを前提としているからこそ
相手を知ろうとします。

相手にも自分の思いを上手に伝えていかなければ、良好な関係性を気付いていく事が難しいと感じる原因にもなりえます。

恋人間・夫婦間・親子間・兄弟間、親しい友人、上司や部下様々な人間関係での
分かってくれていないという思いは

コミュニケーション不足によるものです。


自分の気持ちや考えや気持ちはきちんと相手に伝えていきたいですね。

まとめ

母子一体感を手放せない状態であると、家族や身近な人から
期待通りの反応をしてくれないと不機嫌になったり・怒ったり・すねたり・相手を責めたりしてしまうわけです。

離別を知る事で、

意図しない人間関係の行き違いやトラブル・衝突を避けることが出来ます。

つまり、身近な人や家族に対して
最初から、やってくれて当然・分かってくれてて当然と思わない事が大切です。